創立70周年記念メッセージ

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夢と幸福を実現できるコミュニティを求めて夢と幸福を実現できるコミュニティを求めて
取締役会長 米倉 勝久

TAKARAが創業以来大切にしてきたのは、人の感性や技術を中心に置いたものづくり。そして、人間の心の豊かさから生まれてくるのが、真の感性であり技術と考えます。

そのためTAKARAでは、文化、教養、感性をベースとした人間教育に力を注いできました。
今、大都市では人や機能の一極集中やコミュニティの崩壊によって、人間の心の豊かさが失われつつあります。過度な集中による様々な弊害も起こり、再び地方へと回帰の流れが生まれつつあります。近い将来、地方都市である岡山やさらに小豆島は人間らしく生活や仕事ができ、心の豊かさを感じられる場所となり得ます。
TAKARAの発祥の地である小豆島は、技術を身につける場所としては最適な環境にあり、生活そのものも安全で、健康に楽しく過ごすことができます。仕事をする場所としてだけではなく、さらに生活環境も整備していきたいと考えています。
あるヨーロッパの中でも最高級に位置するブランドがモチーフになっているのですが、最終的には都会ではできないコミュニティづくり、さらに世界に一つしかないような工場をブランディングしていきたいと考えています。
そして、このような環境の中で社長を中心として、今まで伝承されてきた技術と感性を時代とともに高め、100年企業を目指してさらに進化させていってもらいたいと願っています。
社員が仕事を通じて幸福を享受でき、働きながら夢や目標を実現できる、TAKARAはそんなコミュニティの役割を担っていける企業でありたいと考えています。

世界レベルの技術で 生涯働ける企業を目指す世界レベルの技術で 生涯働ける企業を目指す
代表取締役社長 米倉 将斗

創業時から根付いているTAKARAの精神は、世界的トップブランドにも評価されるほどの技術を生み出す原点となりました。 これらを変わらないものとして受け継ぐ一方で、時流に合わせた経営に変化していくことも大切です。それは企業としてのコアコンピタンスを変えるということではなく、時代の変化に沿った新たな事業の柱を構築すること。たとえば現在のTAKARAには海外ブランドから要望を受ける機会が増えました。これまで当然のように行ってきた私たちの技術レベルが他では真似のできない要素があるからこそ、審美眼を持つメーカーやデザイナーの目に留まったのかもしれません。こうした時代の流れの中、世界にも目を向けた事業展開についての可能性を探っていく必要もあると感じています。国内トップブランドに加えて、新たなヨーロッパを中心としたブランドやメーカーとの仕事は、TAKARAの次の時代を見据えたチャンスでもあり、何よりも社員のモチベーションにつながります。サンプル製作のスピード化や小ロットオーダーへの対応など、一歩ずつ着実に進めていきたいと考えています。

また、こうした国内外からの高い技術の要望に柔軟に応えていくためには、社員教育にも新たな要素を加える必要があります。社員一人一人が自分の仕事の領域だけでなく、全体を俯瞰した広い視野を持って仕事に取り組んでもらいたい。チームパフォーマンスをさらに高めてTAKARAの素晴らしいものづくりを世界に発信していきたいと思っています。
そして、入社した社員が生涯働き続けることができる企業でありたい、と考えています。